子ども食堂に、ボランティアで入ってみた ― 想像よりずっと“深くて、楽しい”場所だった
「子ども食堂って、実際はどんな場所なんだろう」。気になってはいても、中の様子まではなかなか見えてきません。私も、そのひとりでした。
先日、地元の子ども食堂にボランティアとして入る機会がありました。カレーを作り、子どもたちと遊んだ半日。終えて思ったのは、たったひとことです。「想像より、ずっと深くて、楽しい」。
きっかけは、「地元に給食センターをつくりたい」という思い
私にはもともと、地元に給食センターをつくりたいという目標があります。子どもたちがちゃんとごはんを食べられる仕組みを、地域にもっと増やしたい。その延長で、以前から子ども食堂のことが気になっていました。
「まずは自分が現場を知らないと始まらない」。そう思って思い切って手を挙げたのが、私の最初の一歩でした。
普段は“お店”、その日は子ども食堂に
会場は、普段は飲食店として営業しているお店。〈※お店の名称・場所を記事に出す場合は、運営者に確認のうえ追記〉その一角が、開催日には子ども食堂に変わります。
私の役割はふたつ。ひとつは調理。この日はみんなでカレーを作りました。もうひとつは、来てくれた子どもたちと遊ぶこと。調理も子どもの相手も、やってみると想像以上に忙しく、半日はあっという間でした。それでも、終始楽しかった。
中に入って見えた、子ども食堂の“深さ”
いちばん驚いたのは、この場所が地域の善意と工夫でできているということでした。
お米や食材の多くは、寄付でまかなわれています。お菓子も、コンビニがフードロスを減らすために提供してくれたものを活用しているのだそう。「捨てられるはずだったもの」が、子どもたちの笑顔に変わっている。その仕組みに、素直に感心しました。
そしてもうひとつ心に残ったのが、運営リーダーの存在です。地元出身で、しっかりとした信念を持った人。この場所は、そういう一人の思いと、地域の協力が重なってはじめて成り立っているのだと分かりました。
カレーだけじゃない ― 「また来たい」をつくる工夫
印象的だったのは、出すのがごはんだけではなかったことです。カレーに加えて、いま流行りのシールやお菓子も、来てくれた子どもたちに手渡していました。
「ちゃんと食べさせる」だけでなく、「来てよかった」と思ってもらう。その小さな工夫の積み重ねが、子どもたちの“また来たい”をつくっているのだと感じました。
「支援」じゃなくて、「居場所」だった
一日を終えて、いちばん強く感じたのは「深いな」というひとことでした。
子ども食堂は、困っている子を支える“支援の場”というイメージが強いかもしれません。でも実際に入ってみると、そこは地域の知恵と善意と工夫が集まる、あたたかい居場所でした。そして何より、手伝う側の私自身が、楽しかった。
だから、もし「気になっているけど、一歩が出ない」という人がいたら、伝えたいです。かまえなくて大丈夫。まずは一度、のぞいてみるだけでいい。中に入ってみると、きっと見える世界が変わります。