このメディアでは、地域で活動している人に「なぜ始めたのか」を聞いていく連載を始めます。記念すべきvol.1は、鹿児島大学に通う学生、Kさん。子ども食堂やオレンジカフェに関わるようになった、その“きっかけ”を聞いてみました。

―― もともと、地域活動に関心があったんですか?

直接のきっかけは、大学でデイサービスや介護・福祉の領域に関わる機会があって、「鹿児島市はどんな取り組みをしているんだろう」と自分で調べ始めたことでした。そこでオレンジカフェの存在を知って、実際に本城公民館まで足を運んでみたんです。

授業や実習で制度として知っているだけじゃ足りないと感じて。現場を自分の目で見たい、という気持ちが強かったですね。

―― 子ども食堂に関わるようになったのは?

もともと、地元に給食センターをつくりたいという目標がありました。子どもたちがちゃんとごはんを食べられる場所を、地域にもっと増やしたい。その延長で、子ども食堂のことがずっと気になっていたんです。

―― でも、すぐには動けなかったとか?

そうなんです。「やりたい」気持ちはあったのに、「自分にできるかな」という不安が先に立って、なかなか一歩を踏み出せませんでした。学生だから、というのも少しあったかもしれません。

変わったのは、いろんな人に会うようになってから。話しているうちに、自分がやりたいことが少しずつ言葉になっていって。「子どもたちと接する機会をつくり、高齢者の人たちにも交流の場を届けたい」——そう思えるようになったとき、初めて子ども食堂に応募できました。

―― 実際にやってみて、どうでしたか?

拍子抜けするくらい、笑顔にあふれた場所でした。オレンジカフェも同じで、行く前は「静かで、少し重たい場所」を想像していたんですが、本城公民館では、高齢者の方たちが計算問題や体操に積極的に参加していて、和気あいあいと話していて。想像とはまったく違いました。

―― これから始めたい人、特に同世代の学生に、伝えたいことはありますか?

特別な準備も、特別な人である必要もない、ということです。私自身、最初は不安だらけでした。でも、いろんな人に会って、自分のやりたいことが見えてきたら、あとは動くだけでした。

応募も、思っているより気軽です。Instagram でも、Facebook でも、電話でも、連絡してみると意外なくらい迎えてくれます。学生でも、まずは「一回だけ」でいい。それで十分だと思います。


vol.1は、鹿児島大学生・Kさんの話でした。次回は、また別の方に、その人だけの“きっかけ”を聞いていきます。